多くのランドセルメーカーも採用している「自動ロック」。ふた(かぶせ)を閉じるだけでオートロックがかかる機能はとても便利ですが、一方で「故障しやすい」「ロックが機能しないことがある」といったデメリットもあります。デメリットを踏まえて、あえて採用していないメーカーもあるのです。ランドセルの自動ロックについて解説していきます。
ランドセルのふたを閉じるだけで、錠前が自動でクルッと回転してロックされる自動ロック付きランドセル。自動ロックは締め忘れ防止になりますし、操作も簡単です。子どもにとっては「カッコイイ」と憧れの対象にもなります。
その仕組みは
というもの。
2010年頃から登場しはじめ、現在ではランドセルメーカーの多くが自動ロックを採用しています。ランドセル選びの際に目にする機会も多いでしょう。
便利でメリットがあることから、ランドセルメーカーでは主流になっている自動ロックですが、実際に使ってみるとデメリットも。そのため、あえて採用していないランドセルメーカーもあるほどです。
自動ロックのデメリットをみてみましょう。
自動ロックは仕組みも複雑なため、手動の錠前よりも壊れやすいのがデメリット。とりわけ、教科書や学習用具などでランドセルの重量が重くなっているときには、床にランドセルを勢いよく置いてしまった衝撃で壊れてしまうケースが少なくありません。
錠前は中身の荷物が飛び出したりふたが開いてしまったりして、まわりのお友だちにケガをさせてしまわないためにも、しっかりと閉まる必要があるパーツです。また、ひとたび壊れると交換するためにプロの修理が必要になります。
自動ロックは確かにオートロックの仕組みになっていますが、かぶせを閉じたときに金具部分の位置がズレていると、ロックがかからないことがあります。子どもは「ロックは自動でかかるもの」と思ってしまうのでとてもリスキー。
手動であれば毎回自分でロックを閉める習慣がつきますが、自動ロックだと「ロックがかかったつもり」が癖づいてしまいます。いちいちロックを確認することも面倒なため、ついつい開いたままになってしまう場合があるのです。
自動ロック付きのランドセルは確かにとても便利ですが、デメリットもあります。「ランドセルメーカーの多くが採用している」とはいえ、メリット・デメリットをしっかり理解したうえで選択したいところ。
また、ランドセルは6年間という長い間にわたって使用するものですから、自動ロック以外のポイントもしっかりと確認して選ぶべきです。当サイト「Ransel」では、このほかにも、納得できるランドセル選びに役立つ情報を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
故意・原因不明の破損であっても、無償修理・交換に対応しているランドセルメーカーを比較しました(2020年12月調査時点)。各社のこだわりはもちろん、軽さや価格についてもチェックしておきましょう。