ランドセル選びでは、最新のトレンドも気になるところ。ブランドのタイプをはじめ、色、装備など、イマドキのランドセルの流行を紹介します。
量販店などでも安価で購入できるランドセルですが、その他にも多様なランドセルブランドがあります。タイプ別に分けるなら、「池田屋」や「黒川鞄」といった職人が手作りをする「工房系」ランドセル、「フィットちゃん」や「セイバン」など「大手メーカー系」、さらには「三越伊勢丹」など有名百貨店が手がけるものも。ブランドだけでも非常に多様なのです。
しかし、ランドセル選びで大切なことは、「6年間ずっと使い続けることができるか」ということです。ブランドはもちろん、丈夫で安全なランドセル選びのポイントをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
ランドセル選びで必ず直面するのが、ずばり色。時代によって、ランドセルの人気の色合いは移り変わっていますが、ピンクや白が登場しはじめた90年代と比べると、現在のランドセルは、非常に多彩なラインナップになっています。
大手ランドセルメーカーの「セイバン」によると、2020年10月時点で最新の流行カラーは、女の子でネイビー、パールグリーン、カーマインレッド、サックス、パステルパープル。男の子では、以前としてブラックが人気ですが、ステッチに青色などのアクセントを入れたいようです。
また実際に購入はしないものの、「日本色彩研究所」による2014年のリサーチャー調べによると、小学2年生の男の子の6割が「金色が好き」と回答しています。
参考:日本色彩研究所(https://www.jcri.jp/JCRI/hiroba/COLOR/buhou/163/163-2.htm)
イマドキのランドセルの装備はどうでしょう? 最新のトレンドを見てみましょう。
ランドセルのフタを固定するロック部分。2段階調整や手動のタイプが主流でしたが、最近のランドセルでは多様化しています。
大手メーカーで最も多いタイプは、オートロック式です。自動的にロックがかかるため、閉め忘れが起こりません。中身が飛び出してしまったり、勢いで勝手にフタが浮いて周囲の子どもを傷つけることを防ぎます。「セイバン」では、荷物の量にあわせて3段階の調整ができるオートロック錠もあります。
しかし一方で、自動ロックは壊れやすいという声も。シンプルで確実にロックできるランドセルをつくるために、あえて自動ロックを採用していないメーカーもあります。利用されている方の口コミで耐久性を確認しながら購入を検討してみてください。
背カンとは、ランドセルの本体と肩ベルトをつなぐ部品。ランドセルそのものに欠かせない基本的なパーツなので、故障しないように頑丈なものを選ばなければなりません。また、背負いやすさにも影響してきます。
最近のランドセルの「背カン」は、肩ベルトの動きに応じて可動するのが特徴。身体へのフィット感が高まっています。少し前はランドセル本体に取り付けられた金属ワイヤーでベルトが固定されているのが主流で、背負った際に少し窮屈な印象がありました。
可動するようになったことで、背負いやすいだけでなく、子どもが成長して体格が変わっても背中にフィットします。大きく分けて、「左右同時」「別々に動く」の2タイプがあるので、実際に背負ってみて体に馴染むものを選びましょう。
大容量のランドセル が増えていることも、最近の傾向です。具体的には内寸の奥行(大マチ)がより広くなっており、13cm以上の深さがありますから、「A4フラットファイルにも対応可能」なランドセルが、大容量の基準と言えそうです。
また、ランドセル本体の前部分にあるポケット(小マチ)も進化がみられます。機能性、収納力があがっているため、教科書以外の小物類を収納可能。ただし、小マチに荷物を入れすぎると重心が後ろに引っ張られて重さを感じやすいため、全体として安定感があるものを選びましょう。
ここまで最近のランドセルのトレンドを紹介してきましたが、ランドセルは年々進化しています。もちろん、流行のカラーやデザインを取り入れることも楽しいものですが、一方で、ランドセル選びで重視したいのはやはり「安全性」。6年間ずっと使い続けることを考えると、今の流行よりも長く使用しやすいランドセルを選ぶのが最適です。
「Ransel」では、トレンドだけでなく、6年間ずっと使い続けることができるランドセル選びで、本当に大事なポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
故意・原因不明の破損であっても、無償修理・交換に対応しているランドセルメーカーを比較しました(2020年12月調査時点)。各社のこだわりはもちろん、軽さや価格についてもチェックしておきましょう。