ランドセル選びには、「牛革」や「クラリーノ」など、素材の知識も持っておきたいところ。このページでは、基本的なランドセルの素材について解説しながら、各ランドセルメーカーで使用されている素材についてもまとめています。
牛の皮をなめして作られる「牛革」。ランドセルの素材としても人気があり、風合いや耐久性に優れています。昔と異なり、最近では牛革でもカラーバリエーションが豊富。より選びやすい素材になっています。
牛革製のランドセルは、一般的に1,300g~1,400g程度。人工皮革に比べるとやや重さがあり、使い込むごとに味わい深さが出てきます。高級感のレベルとしては、人工皮革よりも上、コードバンよりも下、という位置付けです。
牛革のメリットはなんといっても、品格の高さです。背負っただけでも人工皮革のランドセルとは一味違った風格を感じられますし、6年間かけて使い続けることで、より美しい風合いに仕上がっていきます。味わい深さが出てくるわけですね。
人工皮革よりも耐久性があるうえ、使い込むことで子どもの身体に馴染んでいくため、背負いやすいランドセルになります。
牛革のデメリットは、まず「水に弱い」というところ。雨の日はお手入れをしないとシミの原因になります。さらに、長く使い続けるためには定期的なお手入れが必要です。人工皮革と比べれると管理に手間がかかります。
その他のデメリットとして、少し重さがあること、値段がやや高価、という点もあげられます。
牛革やコードバンといった天然皮革に対し、化学繊維系メーカーなどが開発したものが「人工皮革」です。代表的な素材として「クラリーノ」や「ネルバイオ」が挙げられます。
人工皮革は皮革素材に似せて作られているだけで、元々の素材はマイクロファイバーや合成樹脂。動物の皮は含まれていません。その代わり合成皮革よりも基材が丈夫で、強度や見た目にも優れています。
人工皮革は「水や汚れに強い」というメリットがあります。また天然皮革に比べて軽量なので、軽くて使いやすいランドセルを探している人にはおすすめ。使い勝手の良さから「クラリーノ」のランドセルを選ぶママパパがたくさんいます。
またカラーバリエーションも豊富なので、個性的なランドセルや可愛らしいランドセルが欲しい子ども心にも応えることができるのが魅力です。
人工皮革のデメリットは、天然皮革に比べると品格が劣る、ということです。革製品に独特の味わい深さ、美しい風合いは、人工皮革では乏しく感じられてしまいます。同じ理由で、使い込んでも味わい深さが出てきません。
また、昔の人工皮革はまだ技術が進歩しておらず劣化が早かったため、高齢の世代にはあまり良い印象を持っていない方が多いかもしれません。
馬のお尻部分の皮から作られるのが「コードバン」です。厚さわずか1mmで、厳密には皮全体というよりも馬の繊細な繊維の層から作られています。非常に希少な素材です。
コードバンは独特の風合いがありますし、他のどのような革素材よりも高級感と品格があります。そのためランドセルにしても同様で、6年間かけて使い込むほどに、どんどん風格が深まっていきます。
コードバンの最大の魅力は、風合いの高級感。ランドセルの素材の中では高い品格を持っていることです。また、その味わいは使い込むほどに深まっていきます。
また、牛革よりも耐久性が優れており、非常に丈夫です。一般的に、牛革よりも3~5倍の強度がある(※)とされており、頑丈で傷つきにくいランドセルになります。天然皮革ということもあり、使い込むことで身体に馴染み、フィットしていきます。
※参考元:中村鞄製作所(https://www.nakamura-kaban.net/02-2/)
コードバンは、1頭の馬からランドセルのふた2枚分しか取れないほど希少な素材。だからこそネックとなるのは、値段が高いことです。ランドセルだと8万円以上が相場。量産できないため人気のモデルは夏までに売り切れてしまうことも珍しくありません。
また、牛革よりも重く、耐水性が低いため手入れが面倒、というデメリットもあります。
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「Ransel」では、6年間ずっと使い続けることができるランドセル選びに役立つよう、丈夫なランドセルメーカーや先輩ママパパの声などを調査しています。ランドセル選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
故意・原因不明の破損であっても、無償修理・交換に対応しているランドセルメーカーを比較しました(2020年12月調査時点)。各社のこだわりはもちろん、軽さや価格についてもチェックしておきましょう。