「ラン活」家族会議!ランドセルを家族で比較しました。
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重すぎるランドセルへの対処方法

ランドセルの重さは平均7.7キロ!

近年、ランドセルの重さが保護者の間で問題になっています。

ある調査によると、都内の小学生20人のランドセルの重さを調べてみたところ、なんと平均で7.7キロという結果。最も重かったランドセルはなんと9キロを超える重さとなっていたという結果が出ています。

しかもこの結果は、1年生から3年生までの子どもを対象にしているとのこと。 他にも、家庭で実際に子どもが背負っているランドセルの重さを測ってみたという人からは「中身びっちり入った状態で4キロもの重さがあった。いつもこれくらいの重さらしい」という声も上がっています。

この重さは、大人が試しに背負ってみてもずっしりくる重さ。これを毎日背負って登下校していると考えると、子どもの小さな体に負担がないのか心配になってしまいますよね。

重いランドセルが体に与える影響は?

2010年にカリフォルニア大学で行われた調査によると、子どもたちが背負っている荷物が重すぎると背中が痛くなる原因となり、腰椎椎間板の変形などに影響する可能性がある、とされています。

また、今はランドセルの重さにより肩の痛みや腰痛を訴える児童も多いとのこと。以前では小学生が腰痛を経験する、という状態はあまり考えられませんでしたが、自宅へ帰ってくると肩を揉んで欲しい、と訴える児童もいるようです。

いかにランドセルの重さが子どもたちの体へ負担をかけているか、ということがわかります。

ランドセルが重くなってしまう原因とは

では、なぜこんなにもランドセルが重くなってしまうのでしょうか。その原因を考えてみましょう。

脱ゆとり教育

ランドセルが重くなってしまった背景として、近年の「脱ゆとり教育」による教科書のページ数の増加が関係していると言われています。

「ゆとり教育」が行われていた2005年度には、全教科の教科書のページ数(※)は4,857ページでした。しかしその後、「脱ゆとり教育」を目指した学習指導要領が実施された2015年度には、教科書のページ数は増加。なんと総数6,518ページとなり、2005年度と比較すると34パーセントの増加となっています(※教科書のページ数は1年生から6年生までの合計、各社平均となります)。

2018年度からはさらに道徳の授業も加わっていますから、さらに1,067ページ分の重さが加わっています。

ランドセルの大型化

近年、ランドセルが大きくなった、と感じている人は多いのではないでしょうか。

これは、一般的に使われる紙のサイズが大きくなり、「A4サイズのフラットファイル」を折り曲げずに入る大きさにランドセルが対応したことによるもの。以前は学校で使用されるプリントのサイズはB5サイズが基本でしたが、現在では各社A4サイズに対応しているランドセルとなっています。ランドセルそのものが大型化すれば、当然重量は増えることになります。

教科書の持ち帰り

これまで多くの学校では、教科書やノート類を学校に置いておく「置き勉」を禁止してきました。教育の現場では、家庭で授業の予習や復習を毎日行うことを児童に求めてきたのがその理由です。宿題がない日でも、家庭で学習するという姿勢を身につけるためにも、学習道具は毎日家に持ち帰ることが大切と考えられてきたのです。

教科書のページ数が増え、さらに持ち帰る必要があるために、ランドセルの重量はどんどん増えていったとも考えられます。

国や学校での対策や今後の動きは?

ランドセルの「重すぎる」という問題に対して、国や学校でもさまざまな対策を迫られています。

文科省による、「置き勉」に関する通知

ランドセルが重すぎる、という問題に対して、2018年9月6日に文科省から「置き勉」を認めるよう全国の教育委員会などに向けて通知が行われました。その通知では、家庭での学習は重要であるという前提はそのままに、どの学習道具を自宅に持ち帰るかということに関しては、保護者と連携しながら各学校で判断するように、という内容となっています。

各家庭でも「置き勉」には賛成という声が多いですし、荷物が多すぎて両手がふさがっている状況は万が一のことがあった時に心配であるため、保護者にとっても置き勉は受け入れられていくと考えられます。

各学校での工夫の例

この「置き勉」に関しては、文科省の通達の通り各学校での工夫が求められているというのが現状。そのため、各学校ではさまざまな取り組みを行っています。その一例として、東京都世田谷区にある昭和女子大付属昭和小学校での取り組みをご紹介します。

このように、体が小さく体力もまだついていない低学年のうちは負担を軽具するために教科書は置いて帰り、自宅での学習はノートと筆記用具、そして家庭学習ように学校が用意したプリントを持ち帰ります。さらにナイロンバッグを使用することで、1キロ前後で収まるため、子どもたちへの負担も少なく済むというわけです。

そして体力がついてくる3年生からはランドセルを使用し、教科書を持ち帰ることに定めているように、体格や体力に応じた柔軟な対応を行っています。

デジタル教科書の導入

上記で説明したように、どんどん厚くなり、重みも増している教科書ですが、今後はデジタル教科書へ移行される方向が示されています。

2018年5月には、「デジタル教科書の使用を正式に認める」という改正学校教育法が参議院本会議で可決され、成立しました。本教育法は2019年4月1日に施行され、デジタル教科書が小学校で使用できるようになります。

デジタル教科書とは、タブレット端末などを使用して学習できる教科書のこと。これまで使われてきた紙の教科書に変わるツールとして、非常に大きな注目を集めています。

渋谷区では公立小中学校でタブレットの貸し出しを開始

タブレットを使用した学習が広がってきたことに伴い、「タブレットはどうやって用意するのか」という部分が気になる保護者の方もいるでしょう。

東京都渋谷区では、2017年9月から公立の小中学生に対してタブレット端末を貸与しています。学校で使用するだけではなく、家に持ち帰るという前提で貸与されているものになりますので、家庭でタブレットを使用した学習を行うことができます。

渋谷区以外にもタブレットの貸与を行っている事例はありますが、実際のところ日本ではまだタブレットの無償貸与はこれからという状態。しかし海外では当たり前にタブレットなどのツールが貸与されていますので、渋谷区の事例をきっかけに、日本全体に広がっていくことが期待されています。

韓国での導入事例

韓国では、日本より早い2013年からデジタル教科書が解禁されています。

しかし、現在は紙の教科書と併用されている状況のためデジタル教科書を導入している学校は約3割程度となっており、今後の普及・浸透に期待されています。このように、海外でも教科書のデジタル化が進んでいるという現状があります。

家庭でできる対策法をご紹介

国が教科書のデジタル化に取り組んでいるとは言え、すぐに切り替わるわけではありませんから、ランドセルの重さについては家庭でも何らかの対策が必要になってきます。

米小児科学会によると、バックパックの重さは、「体重の10〜20パーセントを超えないこと」が理想とされているため、小学1年生の平均体重(約21キロ)で考えると、2〜4キロを超えない重さが理想的。現在のランドセルの重さを考えると、やはりランドセルは重すぎると言えます。

そのため、使わない教科書は学校に置いて帰る、不要なものは入れないなど、まずは重さそのものを軽くする工夫が必要となってきます。子どもの体格は個人差がありますから、一人一人の体格に合わせた対策が必要となってきます。例えば、家庭では、下記に挙げるような対策が可能なのではないでしょうか。

少しでも軽いランドセルを選ぶ

近年、購入するランドセル選びの際に重視する項目として「軽いランドセル」を挙げる保護者が増えています。これは、重いランドセルを背負うことによる体の負担を気にしている人が多いと言えるでしょう。

ランドセルの重さは使用している素材や縫製の仕方によって千差万別ですが、およそ1キロから1.6キロ程度が平均的な重さとなっています。

現在は各メーカが軽量化を目指して新しい製品をどんどん発表していますが、可能であれば実際に持ってみて重さを確認してから購入したいもの。

また、実際に売り場に足を運ぶことが難しい場合には、ランドセルの仕様の中に必ず重さが記載されていますから、きちんとチェックしてから選ぶようにしましょう。

肩パッドやストラップをつけて、体への負担を軽減する

ランドセル売り場には、ランドセルの他にも肩パッドや肩ストラップも販売されています。これは、ランドセルが肩に食い込むことを防ぐためのグッズ。ランドセルが肩に食い込んでしまって痛みを感じている場合にはぜひ使用したいアイテムです。

肩パッドは肩にクッションを当てたような状態になりますし、肩ストラップは肩ベルトがずり落ちるのを防げるので、体への負担を減らせます。ランドセル売り場のほか、インターネットでも購入できるため、肩の痛みで悩んでいる場合には使用を検討してみてはいかがでしょうか。

背負いかたにも工夫を!ランドセルが体にフィットするように

ランドセルの重さによる体のへの負担を減らすためには、背負いかたも重要なポイントとなってきます。

例えばランドセルと背中の間に隙間ができるような背負いかただと、重心がずれてしまうために体が後ろに引っ張られて余計に重さを感じることになります。ランドセルと背中の間に隙間がなく、ぴったりと背中に沿った状態になっていると、重さによる負担が分散され、ランドセルが軽く感じるようになります。

そのため、体とランドセルの間に隙間ができないように肩ベルトの調整が大切です。特に小学校の間は体格の変化が大きいですし、自分では正しい背負いかたができているかどうかわからない場合もありますから、周りの人がこまめにチェックしてあげることが必要と言えるでしょう。また、ランドセルを選ぶ際に肩ベルトが可動式になっているものを選べば、成長に合わせた調整もしやすいのでオススメです。

筆記用具入れなど中に入れるものは軽いものを選ぶ

教科書の重さは家庭で変えることはできませんが、自分で選べるもの、例えば筆記用具入れなどは軽いものを選ぶことはできます。また、筆記用具入れは布製など軽いものを使っていても、中身がパンパンに詰まって入れば意味がありませんよね。

「念のために」ランドセルに入れているものが実は体への負担を増やしている可能性もありますので、ランドセルに入れている持ち物をチェックすれば、少しでもランドセルの重さを軽くできるかもしれません。

家庭で対策するだけでも、体への負担は変わってくる

ランドセルは毎日背負うものですから、重ければ重いほど負担が積み重なるのは当然です。ランドセルの重さにはさまざまな要因がありますが、家庭で対策を行えばわずかでも負担が軽減できることもありそうです。子どもたちの体への負担を少しでも減らすためにも、背負い方や中身にも気を配ってあげたいものですね。

しかし、あまりにもランドセルが重く、通学に時間がかかるなどして子どもの体への負担が大きいのは考えものですが、ある程度の重さであれば子どもの体力アップや成長に繋がるということも考えられます。そのため、神経質にはなりすぎないことも大切。重さが負担になっていないか折々に確認するなど、親としてできることをしながら見守るのも大切であると言えるでしょう。

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